目次
医療保険は必要!?
自衛官の医療費
駐屯地医務室、自衛隊病院は無料で利用可能
使う機会がない
高額療養費制度
保険支払総額と実例
自衛官は駐屯地医務室、自衛隊病院に無料で受診する事が出来ます。
薬も無料で処方して貰えるため、現役のうちは医務室に受診する方が多いです。
医療保険は入院一日〇万円給付といったケースが多いのですが、そもそも入院する機会がほとんどないため掛金以上に給付されるケースはかなり稀です。
生活習慣病等で長期入院が必要なケースにおいても、自衛官であれば自衛隊病院を利用すればタダですし、自衛隊中央病院であれば最新の器材も揃っています。部隊も入院の要望も聞いてくれます。
部外の病院に実費でかかる際も高額療養費制度というものがあり、自己負担の限度を超えて請求されることはありません。
Aさん(仮名)は20歳の時に医療保険に勧誘され契約しました。
月々6,000円で65歳まで払い込みの終身医療保険です。
6,000×12×45=3,240,000円
55歳定年退官まで入院したのは2回(自衛隊病院を利用したため医療費はゼロ)
退官後生活習慣病で3週間入院し、30万円の給付金を受け取りました。
医療費は高額療養費制度により57,600円でした。
賞じゅつ金制度
平成29年 3月28日防衛省訓第13号
第1条 この訓令は、隊員の賞じゆつ金に関し必要な事項を定めることを目的とする。
(賞じゆつ金授与の場合)
第2条 隊員が、次に掲げる場合において、一身の危険を顧みることなく職務を遂行し、
そのため死亡し、又は障害の状態となつたときは、功労の程度に応じ、賞じゆつ金を授
与することができる。
公務(通勤)災害制度とは
参考
職務遂行上発生した負傷、疾病、障害、死亡等に対して国が補償する
パワハラによるうつ病等も保証の対象(因果関係の調査有り)
防衛省に相談窓口がある
訓練(準備含む)やデスクワーク、災害派遣等の実働において発生した結果は保証の対象となります。
例 演習中31/2tトラックを運行していた所、見通しが悪く崖から転落、右足切断の重傷を負った。
→入院費からその後の経過観察まで国が補償します。
また配置転換による業務継続が可能な場合、部隊は最大限考慮します。
普通科連隊からデスクワーク専門の部隊へと異動する等
現職員、元職員及びご家族は防衛省相談窓口をご利用できます。
団体生命保険
団体生命保険
掛金はかなり割安
還付金で毎年約3割戻ってくる
家族構成に応じて変更がおススメ
戦争や一部の災害は保証対象外
自衛隊には団体生命保険があり、1口100円で6口から加入可能。
加入すると死亡時や重度障害時に保険金を受け取れます。
かなり割安かつ還付金もあるため、満口(1万円)加入される方も多いです。
しかしながら現時点で独身の方やお子さんがいらっしゃらないのであれば、それ程必要ではない保険とも言えます。
具体的にはお子さんの学費、年齢、家族構成に応じて自分が亡くなった場合いくら必要かを逆算すると掛金が見えてきます。
例 妻、お子さん1人(8歳) 私立大学卒業まで必要学費約1,200万 遺族年金概ね100万受給すると不自由なく生活できるラインとしては2,000万から3,000万あれば何とかなると思われます。
養老保険
養老保険とは
貯蓄性の高い生命保険
低金利だが少しずつ増えていく
すぐ解約すると損する
共済組合に預けた方が無難
インフレに弱い
通常保険は掛け捨てが多いのですが、養老保険は支払った保険額が積み重なって満期時に割増で貰えるという保険です。
プラスして死亡時や障害時に保険金が支給されます。
途中で辞めた場合解約返戻金としてお金が戻ってきますが、通常支払った金額よりも少ないです。
例 月々1万円で6年間継続し辞めた場合
10,000×12×6=720,000円の支払いに対し
解約返戻金 720,000×0.87=626,400円
毎月1万ずつ積み立てていたのに、戻ってきたのが-10万円だったということがザラにあります。
毎月1万円貯蓄したいなら共済組合に預ければ
2022年2月現在 定額積立貯金 年利0.99%が加算されます。
金額の見直しも可能ですので、自衛官であれば養老保険よりも共済組合に預ける方がお得です。
※2022年4月より利率の見直しが行われる予定だそうです。
定額積立貯金 0.99%→0.76%
普通貯金 0.49%→0.37%
定期預金 1.23%→0.94%
利率が下がっても民間の銀行口座より遥かにお得です。。。
養老保険の弱点としてインフレに弱いという点もあります。
毎月定額を積み立てて、20~30年後に満期となるのですが、貨幣価値が30年間で変動していた場合対応できないという弱点があります。
アイス一個100円で買えてたのに、30年後は200円に値上がりしていた場合でも保険金は変動しないため、相対的に損する事になります。
自動車保険のススメ
自動車保険の必要性
自賠責だけでは到底足りない
本人だけでなく周りのために
自賠責保険は車を運転する際に必ず必要となる保険ですが、根本的に足りません。
保証となるのは被害を受けた相手のみで、ご自身が事故で亡くなったとしても遺族に支給されません。
また保証金も死亡3,000万、後遺障害4,000万までと上限が決まっており、足りない分は自身で払う事になります。
更に交通事故の場合車だけでなくガードレールや信号を破損する事も多いですが、全て保証対象外です。
信号一基倒すと概算で500万円程度請求されます。
加えて車、他の施設の修理費用で1,000万円請求される事も珍しくありません。
全て実費で請求されます。
万が一のために備える保険ですが、運転するなら自動車保険だけは必ず必要だと強く思います。
自分だけでなく、周りを全て巻き込んで不幸にしてしまう可能性があるからです。
もし入ってないのであればすぐにでも加入してくださいね。