目次
この記事は4分で読めます。
新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。
少々偏見も混ざっていますがご了承ください。
新隊員教育隊で一番きついのは団体生活。
2番目は時間管理です。
教官助教、班長は学生から時間を奪います。
タイムスケジュールを厳格にし、更にペナルティで時間を奪う事で学生に時間の大切さと正確さを身に染みて実感させるのが狙いです。
入隊式後からの1日の流れを簡単に綴っていきますね。
前回からの続き
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【最初はお客さん】新隊員教育隊その1入隊式前
この記事は4分で読めます。 新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。 少々偏見も混ざっていますがご了承ください。 最初はお客さん?!笑顔の着隊受付 陸自ナビクマは陸上自衛官候補生として採用されました。 【出典】フルメタル・ジャケット 陸自ナビクマはぁ~これで自由な生活もオサラバかあ。。。最初の教育はきついって聞いたけど大丈夫かな・・・ ハートマン軍曹のような激熱な班長だったらどうしよう。。。 ビクビクしながら陸上自衛隊の某駐屯地に到着し受付に向かうと、笑顔で班長となる若手3曹が出迎えてくれました。 「いらっしゃーい。遠い所からよく来たね!」 陸自ナビクマは、はいっ!陸自ナビクマと申します!!夜露死苦お願いしますっっっ 「ああ、大丈夫だよ~。うちはそんな堅苦しくないから。寧ろ陸自ナビクマ君の方が俺より年上でしょ。」 穏やかにニコニコ笑顔で話しかけてくる班長。何か思ったのと違うなあ、、、と思っていると 「とりあえず陸自ナビクマ君の荷物一緒に運ぼうか。生活隊舎はこっちだから着いてきて~」 事前に送っておいた荷物を持って隊舎に向かう班長とナビクマ。緊張するナビクマに気を使ってか色々話しかけてきました。 「そういえばナビクマ君。これから8人で1つの部屋に住んで貰うんだけど、大丈夫そうかな?」 陸自ナビクマはいっ!8人でも80人でも大丈夫です! 「80人はさすがにないよ(笑)でも最初のうちは慣れないと思うから何かあったらいつでも言ってね。」 穏やかに話しかけてくる班長にナビクマの緊張も解けてすっかりリラックス。 陸自ナビクマ実は自衛隊って楽勝?! そんな風に勝手に勘違いしはじめてました。。。 ポイント 最初はお客さん いきなりきつく当たってくる班長はほぼいない 入隊式終わるまでは基本のんびり 自衛隊には地方協力本部(通称地本)と呼ばれる自衛隊のハローワークのような部署があります。 地本の職員が1人で担当する自衛官候補生を10人程度持っていて、何かあった際に受付になってくれます。 自衛官候補生の採用通知が届いても直前で辞退する人や、駐屯地に着隊したけど入隊式まで持たずにリタイヤする人もそれなりにいます。 更に職務の宣誓もしてないので最初はお客さん扱いです。 駐屯地着隊から入隊式まで大体3~5日間くらいです。 その期間はのんびりしながら班長と面接したり、貸与される官品(戦闘服とか靴等)に名前書いたり、ネームを自分で縫ったり。 簡単な基本教練と呼ばれる敬礼だったり行進の仕方を教えてもらいます。 【初顔合わせ】バラバラでまとまりのない8人 少しすると続々と着隊する人が増え、ナビクマの部屋もすぐ8人が揃いました。 お互い簡単に自己紹介をしながら人間観察をするナビクマ。 ガイコツのようにヒョロっとしてて高身長。バリバリの津軽弁で元バレー部をアピールしてくるI君。 音大卒で見た感じかなりチャラ男でヘラヘラしてるSさん。 何するにしても遅くて不器用なM君。 元気良くていつもハイハイ。何故かナビクマに懐いてくるO君。 茶髪チャラ男で人の話をあまり聞かないK君。 かなり童顔で可愛い顔してるけど引っ込み思案なM2君。 いつも下向いてボソボソと喋るベッドバディのH君。 因みに自衛隊ではバディ制度というものをやっています。 2段ベッドの上と下がバディになって困った時はお互いに助けるといった感じです。 初対面で自己紹介してる時もSさんとK君はずっとスマホ・・・ 陸自ナビクマこんなんで3ヵ月もやっていけるのかな。。。 初日班長から言われてることは2つだけ。 「貸与された官品に縫物してね~」 「ご飯とお風呂の時は皆で行ってね~」 たった2つの事が出来ないなんて思ってもいませんでした。 不器用なM君と早速輪を乱すK君とI君 「あ~もうっ!・・・痛っ、また針指しちゃった。。。」 見るからに不器用でネームの縫い付けが進まないM君。 M君のベッドバディ茶髪チャラ男のK君は早めに終わるとスマホに夢中になってました。 17時になるとラッパの音がスピーカーから響きます。 食事は17時30分から18時30分までと決まってました。 陸自ナビクマね、ねえ。皆そろそろ食事と風呂の準備しない? 「わ、飯食うのいつも18時だはんで(俺いつも飯食べるの18時なんだけど)」 陸自ナビクマでもお風呂の時間も決まってるから早く行った方がよくない? 「めんどい。勝手に仕切るなし」 あー早速マイペースか。面倒なのはこっちだよ。。。 そう思いつつ周りを見ると、O君はナビクマの言う事聞いてすぐ動いてくれてました。 Sさんはスマホ。M君は「痛っ、また刺した。。。」と縫い物が全然終わらない。 ベッドバディのチャラ男K君は「Mまだ縫い物終わらねえのかよwあくしろよー」 煽られて半泣きのM君。 他の人は我関せず。 初日からカオスな状況でした。。。 参考 足並み揃えるのは意外と大変 困ってる人がいたら積極的に助ける お客さん扱いは最初のうちだけ 【出典】陸上自衛隊 【入隊式】職務の宣誓 着隊、面接、縫い物、身体検査、オリエンテーション、基本教練も終わるといよいよ入隊式。 候補生たちのご両親も参列し、服務の宣誓をします。 ・・・の前にここでひと悶着ありました。 茶髪チャラ男のK君が班長から坊主にしろと言われました。 K君は拒否。更にK君はパパに電話(K君のパパは現職の幹部)し、直接区隊長に苦情がきました。 色々あって、髪を黒く染めなおすことで決着がついたようです・・・ 何とか入隊式までに黒く染めて、いざ入隊式へ。 入隊式では服務の宣誓を実施します。 宣誓が終わるとお客さんも終わり、班長達もガラっと態度が変わって・・・ 他の班長達がいきなり怒鳴り出したのを見てうちらもビクビクしてました。 ところが。。。 「あ、うちはそんなことないからねー」 班長は班長のままでした・・・。 ただ他の班長達から指導されることもあって、問題行動を起こしていたガイコツのI君とチャラ男のK君もそれなりに大人しくなりました。 続きます。 ...
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無事?入隊式も終わり自衛官としての生活もスタートしました。

【出典】陸上自衛隊
徐々に【暖機運転】を始めた班長。一方で我関せずな人も
入隊式が終わって2日が経ち、徐々に体を動かすようになってきました。
区隊34人皆で整列して大きな声で歩調を合わせながら走ったり
腕立て、腹筋、スクワット等の筋トレ
1人が前に立って他の隊員を指揮する分隊教練。
これが出来ないと取締り(区隊の指揮をする人。順番で回ってくる)として区隊を指揮出来ないのでまずは号令を出す練習をします。
「みぎむけーみぎっ!」
頑張って大きな声を出そうとしてる不器用なM君。
すかさず他班の班長から罵声が飛びます。。。
「おいっM!もっと声出せ!出し渋ってんじゃねえぞ」
いかつい声と強面の顔で圧倒する他班のK班長。
怒鳴られた経験があまりないのか委縮しながら何とか声を出そうとするM君。
「まえへーすすめっ!」
「だから聞こえねえって言ってんだよ!!そんなか細い声で指揮出来るわけねえだろ!」
「すみません!まえへーすすめ!」
M君のバディのチャラ男K君はというと
「あー、めんどー。早く土曜日なんねーかな」
我関せず時間が過ぎればイイ、といった感じでした。
うちの班長はというと
「うんうん。M君頑張ってるねー」
いつも通りのほほんとしてました。。。

【1人ではきつい!】課業後にやるべきこと
何とか1日の課業(自衛隊では勤務時間を課業と言います)時間が終わり、ナビクマ達もクタクタになりながら生活隊舎に戻ってきました。
自衛隊では駐屯地内の行動は全てタイムスケジュールで決まっています。
6時(起床)
6時5分(整列点呼)
6時30分(朝食)
7時30分(間稽古)
8時15分朝礼(課業開始)
12時ー12時45分(食事)
13時(午後の訓練開始)
17時(終礼、指導タイム)
一応17時で課業は終わりますが、17時からは班長達がその日の足りなかったことを指導してくれます。。。
座学で寝ていた隊員が居れば、まだ体力有り余ってるだろうから筋トレするか!といって腕立て伏せの体勢を10分以上したり
M君のように分隊教練の号令が上手く出来なければ皆の前でやったり
17時30分から食堂開くんだけど、、、とは思いつつも班長達に物申すことは出来ないので指導されます。
最初の内はとにかく指導される事が多いので18時くらいまでやってた事もありました。
ポイント
早飯、早風呂、早便
これが出来ないときつい
自分が周りに合わせる

その後班毎に駆け足で歩調を合わせながら食堂まで移動し、時間ないのでガツガツ食べます。
自衛官の行動量に合わせたボリュームと栄養素がしっかり取れる献立になってます。
でも時間ないので水やみそ汁で流し込むことも。。。
「わ、まま食う時はゆっくりだはんで(俺いつも食事はゆっくりなんだけど)」
相変わらず見た目ガイコツのI君が津軽弁でマイペースな事言ってますが、皆スルー。
自衛隊で上手くやっていくポイントとして、基本は早飯、早風呂、早便です。
モタモタ食べてるとこれから詰まってるスケジュールに間に合わないので、とにかく急ぎます。
特に食事は皆を待たせるとイライラの原因になります。
事前に練習しとくと自衛隊入った際に楽出来ますよ。
ご飯食べたらお風呂の時間。
生活隊舎にシャワーはありますが、それは傷病者か陸曹用です。
新隊員は駐屯地にある浴場へダッシュ。
お風呂の時間も決まっていて、カラスの行水のように急いで入ります。
身体、頭、顔、時折シャンプー使ってるのか、ボディーソープで洗っているのかわからなくなります。。。
湯船に浸かる時間含めて5分とかよくあります。
慣れれば出来るようになりますが、最初の内は大変なのでこれも練習しとくと楽ですよ~。
お風呂が終わったら自由時間!
なんてものはなくて、、、次の日の準備に大忙し。
参考
課業後にやることはとても多い
訓練準備・・・訓練によっては戦闘装着セットを使う
自習・・・毎日1時間程度強制自習で復習や予習等
清掃・・・営内(自分達の宿舎)を朝夜キレイに清掃
取締り等の係・・・訓練を円滑にするためにローテーションで回ってくる。区隊の指揮を取る人
班長の靴磨き・・・結構大事。日頃面倒見てくれる人なのでしっかりやると〇
日誌・・・直接指導してくれる班長と交換日記
洗濯・・・営内の洗濯機の数は限られてるので班員の分まとめて入れる事もよくあります
自分の靴磨き・・・毎日チェックされるので手抜き×
アイロン・・・基本的に戦闘服は毎日アイロンでプレス
居室に着いてほっと一息。
でも2段ベッドの上を見ると、H君は疲れてるのかベッドに横になって中々動きません。

「・・・いや。まだだけど」
口数少ないベッドバディのH君。
最初は人見知りなのかなと思ってたのですが、寡黙でマイペースでした。

内務陸士というのは、取締りの下で班員の健康状態の確認、取締りが区隊長等から指示された事を他の班員に伝達したりします。
「んー。わかった。やる。」
のそのそと動き始めたけど大丈夫かな。。。
結局ドタバタしながら間に合わず、ナビクマ自身も自分の事で精一杯。
これが後日大きな禍となって返ってきました。。。
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【台風通過!?】新隊員教育隊その5整理整頓の重要性
この記事は3分で読めます。 新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。 少々偏見も混ざっていますがご了承ください。 前回のお話はこちらから 【出典】海上自衛隊小月教育航空隊 【整理整頓】自衛隊の生活隊舎 参考 整理整頓が基本 毛布類は水平直角 毛布の耳はしっかり揃える ベッド下に余計な物は置かない まず自衛隊の基本的な考えとして、整理整頓が根底にあります。 部隊配属後は部隊長等の点検時以外には好き勝手に使いますが、教育隊では整理整頓をみっちり叩き込まれます。 ナビクマもきっちりしたタイプではなかったので、どうしてなのか班長に聞いたところ 「うーんとね、もしナビクマ君が戦争とかに行ったら今使ってる部屋を明け渡さないといけなくなるじゃん。その後にナビクマ君の荷物をまとめて実家に送ったり官品だったら回収する事になるんだよ。」 陸自ナビクマふむふむ。確かに長期不在やそもそもいなくなったらそうですよね。。。 「うんー。あんまり考えたくないんだけどねー。んで、自衛隊は人も多いし、皆が整理整頓してたらすぐ終わるよね。それと普段から整理整頓しておけば、いざっていう時にすぐ出動出来るじゃん。班長はその2つが整理整頓の理由だと思うよー。」 という答えでした。 どちらかというと有事の際に即応出来るように普段からしっかりやっておくという考えが強いようでした。 でもですね。。。自衛隊の整理整頓は物だけじゃなくて、配置にも徹底的に拘ります。 毛布の耳(端)が切り株のようにきれいに整っています。 バームクーヘンと呼ばれていますが、、、起床後、間稽古(朝礼)までに居室の整理整頓と合わせて写真のように整える必要があります。 最初は要領がわからないのでとにかく時間がありません。 慣れない団体生活、体を酷使する訓練、落ち着かない環境で疲労しているはずです。 でも班長達は求めてきます。 出来ないとどうなるかというと。。。 自衛隊名物(?)台風発生 台風とは 居室の中で台風が吹き荒れる あらゆる物が散乱 ベッドが木に引っかかっていた?! でも物は壊されない 新隊員教育隊その2から数日後。 その日も朝からドタバタ。 訓練準備、予習、掃除など、やる事が沢山あって居室の整理整頓やベッドメイキングはお座なりになってました。 朝礼で区隊長が変な事を言ってました。 「今日は良い天気なんだが、もしかすると午後から台風が来るかもなあ」 外は晴天。天気予報も一日晴れ。 台風??何言ってるんだ。。。 陸自ナビクマ区隊長50過ぎてるしボケてきたのかな 何も知らないナビクマはアホな事を考えてました。 昼食も食べて、午後の訓練もいつも通り終わりました。 陸自ナビクマ今日も一日濃かったね~。ベッドにごろんしたいなー 和やかに談笑しながら居室の扉を開けると ベッドがありませんでした・・・ ベッドどころか、ロッカーも横倒し。 畳んで入れておいたはずの服も散乱。 居室の中を大型の台風が全部吹き飛ばしていったのです。。。 ベッドは何故か1階の木の上に引っかかってました・・・ しばらく呆然としてると班長達がやってきて 「しっかり整頓しておかないとまた台風くるかもなー」 と笑いながら通り過ぎていきました。 幸いというか、当たり前なんでしょうが物は壊されてはいませんでした。 大人げない。。。子供かよ その後ブツブツ不満を零しながら皆で後片付け。 勿論台風という無駄な行為についてです。 「いくら体感させるにしてもこれはないよねー」 「おかしくねー」 ナビクマももちろん混ざって 陸自ナビクマ片づけるのも手間だし、やる方はもっと手間だよね。もっと他の事に時間使えばいいのにね 台風は後の思い出話になると言う方もいましたが、正直無駄な行為だと思います。 同じ時間使うなら学生の乱雑な整頓を写真に撮る。 班長達が整理整頓し写真を撮る。 プロがやるとこんだけ違うしすぐ行動に移せるといざという時助かるんだぞ、と教えてくれた方良いと思いました。 そして1つ決めたことがあります。 陸自ナビクマナビクマが新隊員の班長する時があったら絶対台風なんてやらない! 数年後班長やる機会が回ってきて、事前MMで力説した結果台風はやらない方向になりました。
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【消灯まで続く】候補生の長い一日
自習も終わり、清掃も済んでようやく自由時間。
時計をみると既に22時を回っていました。
ようやく待ちに待った短い自由時間です。
いつもマイペースで周りを焦らせるガイコツことI君も黙ってひたすらスマホをいじってます。
「わー、八戸さいる彼女にLineせねば(俺八戸の彼女にLineしないと」

ここから点呼まではイライラもせず各々憩いの時間を過ごします。

【出典】フルメタル・ジャケット
22時40分点呼の時間です。
バタバタと水筒もって生活隊舎の外に出て整列します。
班の内務陸士が区隊の取締りに班員の健康状態を報告。
取締りは当直陸曹に区隊の健康状態を報告します。
当直陸曹(夜に何かあった時に一番最初に対応する陸曹)によってはここからまた指導が始まることもよくあります。
水筒の並び方が雑だったり、点呼で集合して整列するまでに時間がかかったり、動作が鈍い人が居たりすると
「最初からやりなおせぇ!」
容赦なく指導が入ります。
22時40分からとなってる点呼も23時直前までドタバタすることも。
点呼が終わるとようやく消灯。
次の日は6時からまた整列点呼があります。。。
因みに自衛官は寝るのも仕事です。
生活隊舎にはベッドも準備されていてとても良い環境ですが、演習では寝れないし、寝れても天幕で雑魚寝です。
野外ベッドなんて一部の幹部くらいで下っ端は寝袋に包まって寝るだけです。
次の日に疲れを残さないように、最初のうちは班長達が見回りにきます。
もし起きてスマホいじってるのがバレたら。。。もちろんペナルティです(^^)
続く