目次
元自衛官が凶行に及んだ件についてまとめました。
自衛隊在籍3年で銃は作れるのか
今後の影響等に興味ある方向けです。
2022年7月8日1130、奈良市内で安倍元首相が元海上自衛官だった男に銃撃され命を落としました。
日本の偉大なリーダーであった安倍氏の功績に感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。
新隊員教育隊の銃教育カリキュラム
自衛隊の銃教育
新隊員教育隊で2-3週間かけて学ぶ
分解結合で銃の仕組みを学ぶ
一定の練度に到達するまで実射不可
現行犯逮捕された男は元海上自衛官で1任期(3年)勤務していたそうです。
海上自衛隊の新隊員教育隊のプログラムはわからないので、陸自の場合で思考していきます。
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陸自の新隊員教育隊では小銃射撃訓練を入隊から概ね1ヵ月後に実施します。
その間に銃を撃つ姿勢、使用にあたっての規則、整備のための分解結合を学んでいくのです。
特に分解結合については、隊員1人1人が確実に実施出来るように何度も反復演練を実施します。
これは銃の構造を学ぶことにより、射撃をする際の安全性を向上させる目的があるからです。
安全装置、薬室への装填、撃針と撃発の原理等を分解し、組み立てながら覚えていきます。
新隊員教育隊では銃の実射訓練をする前に、最低履修時間を設けています。
安全性の確保の観点から習熟したと教官が判断するまで実射はさせません。
恐らく海自でも同様だと思われるので、逮捕された男も銃の仕組みについては教育隊で習熟していたと考えられます。
実射経験がもたらすもの
実射訓練の効果
人型の的を使う意味
反動と威力を実感
ゼロを1にする効果
次に実射訓練で得る経験についてです。
自衛隊での射撃訓練は
上記の人型の的を使って実施します。
人型の的を使って射撃を行う目的は、実戦で射撃を行う際に抵抗感を無くすためです。
訓練では200mから300m離れた的に対し射撃するので昼間はともかく、夜間は見え方が人と的が似たように見えるとのことでした。
実射訓練のもたらす大きな効果として、反動と威力を実感出来る事と、射撃経験が挙げられます。
誰でも初めての経験はぎこちないものです。
特に新隊員の実射訓練ではビクビクしながら射座に入り、助教から励まされながら何とか撃ち終わり、合格してホッする。
そんな光景がよく見られました。
自転車だって最初から上手に乗れる人はほぼいません。
何度も失敗し体で覚えて上達します。
逮捕された男も、実射訓練でしっかりとした姿勢と狙いをつけて落ち着いて狙えば当たる事を学んだと思われます。
火器専門の自衛官は銃を自作できるか
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自衛隊には各部隊の武器を管理する火器係がいます。
また武器科職種で火器整備を担当している方もいます。
彼らに今回の事件について話を聞いてみました。
法律その他を度外視すれば銃を自作できますか?
「出来ると思う。ただ模造銃の強度はかなり低くなるので、暴発の危険性が高いしすぐ壊れるだろうね」
弾薬が問題になると思いますが、それも可能ですか?
「やろうと思えば出来るんじゃないかな。」
今はインターネットで検索すれば火薬の調合や材料の調達もすぐわかります。
火器の専門家でなくとも、ある程度銃に関する知識があれば検索して自作する事は十分に可能だと感じました。
銃撃から身を守るために
身を守るためにできること
伏せる
現在位置の把握
銃は構造上必ず反動が生じます。
銃身が短いほど反動が強くなるため、初弾発射後は下を狙って命中させるのが難しい武器です。
安倍元首相の場合は一回目の銃声後、その場にすぐしゃがんでいれば助かった可能性が高いと思われます。
今回の銃撃で最大のミスは警備の穴が生じる場所で街頭演説を実施した事です。
せめて背後が壁になる場所で実施していれば、このような事は起きなかったかもしれません。
今後予想されること
逮捕された男は元海上自衛官だったことが取り上げられています。
自衛隊では銃の仕組みから打ち方までしっかりと教育を実施した上で、実射訓練を実施し、日本を守るための兵士として育てるわけです。
しかしながら銃の構造についてはネットで調べれますし、実射は海外でいくらでも経験する事が可能です。
左寄りな方々は自衛官という肩書きを強調してきますが、実際は誰でも実施可能な出来事であったという事が衆目に知れ渡ったというのが現状です。
ロシアの侵攻、今回の銃撃、現在進行形のコロナ、突発的な大地震もそうですが、日本に居れば安全という考えは手放す時期にきています。
逮捕された男のように、元自だから銃に詳しく実行出来たと考えるよりも、誰でも実行可能だった。
今後は巻き込まれる可能性を考え、とっさの時にどうするかを考えておくべき必要があると思います。