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新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。
少々偏見も混ざっていますがご了承ください。
前回のお話はこちらから
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【適性が全て】新隊員教育隊その6適性検査
この記事は3分で読めます。 新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。 少々偏見も混ざっていますがご了承ください。 前回のお話はこちらから 【出典】陸上自衛隊第1特科団 選べる職種がほぼ決まる!?適性検査とは 適性検査とは 自衛隊の職種を決める重要な検査 適性のない職種には配属されない 教育の早い段階で実施される 一発勝負で再度受験はできない 入隊式から約2週間。 最初は苦労してた団体生活にも少しずつ慣れてきました。 その日の朝礼で区隊長から爆弾発言がありました。 「明日適性検査を受けてもらう。この検査で君たちが後期教育で何の職種に配属されるかがほぼ決まると思ってくれ。」 陸自ナビクマえぇ~~~。。。いきなり??? ナビクマ含め周りがざわつきます。 「特に難しい検査ではないから安心して受けてほしい。しかし今後が関わってくるので、今日は班長達にも体を動かす訓練はしないように言っておく。」 益々ざわつきが大きくなりました。。。 陸自ナビクマ要はこの検査で後期どうなるかがほぼ決まるんだよね。。。 「わー、青森さ帰りてぇから普通科がいいなあ」 「俺も実家に近い駐屯地なら何でもいいや」 「んー。俺は実家近くなくても良いから航空科行きたいよ」 皆がそれぞれ思ってることを喋ってますが、今回は班長達も指導することなく見守ってました。 「検査の詳細は教えることは出来ないが、班長達に経験談を聞くのは大丈夫だ。万全の体調で明日受けてくれ。」 区隊長がまとめてその日の朝礼は終わりました。 適性検査は職種を決める上でとても重要な検査です。 教育の早い段階で実施され、本人の希望と成績を加味し職種と部隊配属が決まります。 機甲科への配属を希望しても適性が無ければいくら成績が良くても通りません。 かなりシビアかつ一発勝負です。やり直しは出来ません。 しかしながら対策は出来るので、やった人とやらない人では今後が大きく変わってきます。 【何をするの?】適性検査の中身 適性検査内容 クレペリン作業素質検査 知能検査 技能検査 性格検査 クレペリン検査は1桁の足し算を延々と行う検査です。 左上のサキと書かれている所からスタートし、5+7は2なので5と7の下に2と記入します。 これを制限時間以内に出来るだけ実施していきます。 この検査では作業効率と正答率を見ていきますが、作業効率がどのように変化していくのかを注視します。 スタートが早く、途中で疲れて失速し、後半作業に慣れてスタート時と同様またはそれ以上の作業効率を出したり 最初から最後まで同じ作業効率の方もいます。 作業が終わると各行の終わりの数字を線で結びます。 これを作業曲線と呼びますが、この曲線がどのように推移したかで本人の資質が見えてきます。 この検査は本人の性格や感情の起伏、犯罪等への突飛な思考をどのように抑えるかを読み取ります。 対策法 まず作業量は多ければ多いほど良いです。ただし間違いは出来るだけ少なくする必要があります。 一番良い形としては、最初が長く、少しずつ短くなっていき、後半にまた長くなる形が良いとされています。 クレペリンテストは書店でも買えますし、インターネットでもダウンロード可能です。 この検査はやればやるほど伸びます。 自衛隊に入隊を考えてる方は必ず事前に練習しておきましょう。 必ずあなたの将来に役立ちます。 クレペリン検査の後は知能検査です。 上のような問題や計算、査照、図形等、それ程難しくはない問題を制限時間内に終わらせる検査です。 特に言語力、識別力、計算力を見ていきます。 こちらも事前に対策可能です。 知能検査はいくつか種類がありますが、自衛隊で実施している検査は難しくありません。 書店、インターネットでダウンロードできますので、練習してくださいね。 技能検査は判断力、想像力、周密力を見ていく検査と事務速度検査、符号書取検査に分かれます。 計算、査照、図形等難しくないものを制限時間内に出来るだけ解いていきます。 符号書取検査はモールス信号で使われる単音と長音を出来るだけ聞き取る検査です。 モールス信号も今はYoutubeで簡単に訓練出来ますので、事前にやっておくと職域の幅が広がりますよ。 性格検査で何がわかるのか 性格と思考がわかる 情緒的安定 社会的適応 主導性 積極性 内向性 結果の信頼性 それぞれの項目が高い、低い、適格、不適格といった形で言語化されます。 例えば虚構に偏っていれば、複数の人員の命を預かるようなパイロット、大型バス等の運転手には向いていないということになります。 主導性がないのであれば、曹や幹部としての資質が不足していることになります。 どうやって職種の適性を決めるのか 職種の適性分野 職種毎に適性分野がある 適性検査の各項目の点数を当てはめる 職種毎の合計点が基準 対策しないと不適になることも 普通科であれば 集団的適応 持久性 指導性 活動性 符号書取検査 識別力 それぞれの点数の合計点が加算され、不適~最適の評価となります。 他の15種にも同じように職種毎異なる評価項目があり、対応する項目の合計点が評価基準になります。 ...
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【まず姿勢から】射撃予習
適性検査も終わると訓練にもかなり力が入ってきます。
「間もなく実射訓練も実施される。君たちも大分自衛隊に慣れてきたと思うが、実弾訓練は特に危険を伴う。これまで以上に班長達の説明をよく聞いて臨んでもらいたい。」
いつものように朝礼で区隊長から注意喚起がありました。

「おいっ、ナビクマちゃんと話聞いてるのかっ!」

射撃訓練は事故にもつながる訓練です。
教官達も注意力散漫な隊員には当たりが強くなります。
そして自衛隊で実施している伏撃ちと膝撃ち(しゃがみ撃ち)について学ぶことになりました。
射撃姿勢
新隊員では2つだけ
伏撃ち
膝撃ち

【出典】陸上自衛隊
上の写真が伏撃ちの姿勢です。
両手の位置、肘の角度、手には支えるくらいで力は入れない。
足の開き方、肩付け、頬付け、照門から照星、標的への見方等、射撃姿勢に関わる様々な要素を叩き込まれます。
射撃には姿勢、見出し(照準)、撃発の3要素があり、特に姿勢と見出しは重要です。
姿勢が安定していないと、撃った後の反動で体の軸が簡単にブレる為、再度見出しが安定するまで撃てなくなります(撃っても当たらない)
射撃が当たらない方は、姿勢が悪いか、見出しが悪いか、両方悪いかです。
自分の癖は中々わかり難いため、射撃予習の時間を活用し班長に必ずチェックして貰うのをおススメします。

【出典】陸上自衛隊第3普通科連隊
こちらが中間姿勢、膝撃ちです。
膝撃ちは伏撃ちより難しいです。
伏撃ちは地面に伏せた状態で射撃するため、反動を吸収しやすく次弾の射撃もスムーズに移行することができます。
対して膝撃ちは伏撃ちに比べると不安定な姿勢となるため、発射後の姿勢の回復と再見出しに時間がかかります。
新隊員の射撃訓練では時間制限はありませんが、部隊配属後は時間制限がある為、よりシビアな状況での射撃となります。
射場でのルール
射場規則
走らない
銃は指定位置
射座では指示された事以外やらない
射撃予習が終わり、いよいよ射場で実射する日が近づいてきました。
班長達もかなり力が入っており、気が抜けているとすぐ罵声が飛んできます。
そして前日、教官から射場でのルールについて説明を受けました。
「いいか。これから射場での規則について話をする。前提は絶対守れ。今はTPOが煩くなっているが俺は射場ルールを守らないやつは頭叩くし、グーで殴るからな。」
とにかく気合が入った状態の教官。
班長達も同様に強い口調で理由を教えてくれました。
射撃訓練中の銃乱射事件
銃乱射事件
2士が所持していた小銃を乱射
同僚に当たり1名死亡、3名重軽症
2士はその後ジープで逃走
直属の班長だった2曹はその後自殺
精神状態が不安定だった2士が射場で銃を乱射し、同僚が死傷するという事件がありました。
乱射した2士は射場に駐車していた小型ジープで逃走。
ジープにはカギがついたままだったそうです。
重度のうつ状態にあったとして2士は起訴されず、精神病院へ入院することになり、直属の上司だった2曹はその後自殺しました。
この事件以上自衛隊での射場規則が見直され、車のカギの保管、弾薬の管理、銃の管理がかなり厳しくなりました。
このような事件を二度と起こさないように、ルールは必ず守ってくれと熱く語ってくれました。

【出典】陸上自衛隊富士駐屯地
【いざ本番】射撃検定!
初めての実射訓練ということもあってナビクマ含めみんなガチガチに緊張していました。
「当たるかなー。全然当たらなかったらぶん殴られるのかな。。。」
「それはないでしょ。きっと当たるって!」
「わー、エアガンでよく撃ってたー」

「大丈夫だ。班長から教わった事をしっかりやれば当たるから、心配するな」
いつもは罵声ばっかり飛ばしてくる教官も今日は優しい言葉をかけてくれました。
うちの班長も
「うん。君たちは頑張って練習してきたからきっと当たるよー。」
いつも通りのふんわりと励ましてくれました。
少し緊張が解けてきたのか、皆やる気十分で射撃に臨みました。
目標は200m先の標的です。時間制限はなし。
射座(実射する場所)に上がると目に見えて張り詰めた空気を感じました。

するとコーチ(補助してくれる人)を担当してくれた他の班長が肩をもんでくれました。
「力入ってると当たらないぞ。周りは気にせず的だけ見てな。」

耳栓よし。装填よし、姿勢よし、見出しよし、いきまーす!
ドーーーンっ!!!
思った以上の反動と音にビックリしつつも体勢を修正しまた撃発。
見出し9発
伏撃ち5発×2
膝撃ち5発×2
合計29発撃って射座を後にしました。
結果
ビギナーズラックか50点満点中44点。
教官からは凄いぞ!準特級だ。素晴らしい!と褒められました。
自衛隊における射撃検定
参考
体力検定
射撃検定
格闘検定
自衛隊には年1回必ず受ける検定があります。
体力検定
射撃検定
格闘検定
地域によりスキー検定、水泳検定、他にも救急法検定、手りゅう弾投擲等色々あります。
この内、体力、射撃、格闘に関しては基準に到達出来ないと昇任が出来ないというデメリットがあります。
射撃検定不合格なら合格するまで撃たせるのが基本的なスタンスになります。
射撃検定は上級になるため、時間制限27秒に5発撃ち終わる必要があります。
当たらない時にやる事
ポイント
イメージトレーニング
鏡を見ながら立ち姿から射撃姿勢へ
何度も繰り返す
射撃訓練は体の動きとイメージを一致させる必要があります。
その為のイメージトレーニングはとても重要です。
自衛隊には生活隊舎、勤務隊舎に全身が写る大きな鏡があります。
空いてる時間を活用して、立ち姿から射撃姿勢に入るまでを何度も反復演練してください。
まずは自分の体に動きをインプットさせます。
そして射撃予習の際に銃を持って射撃姿勢を取るとしっくりきます。
その感覚を忘れないように、銃を格納した後も鏡の前で射撃姿勢の練習をしましょう。
姿勢がしっかりしていれば当たるようになります。
射撃検定の点数は成績に反映されますので、頑張ってくださいね。