目次
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職種紹介は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて書いています。
少々偏見も混ざっていますがご了承ください。
警務科の役割
参考
部内における捜査
各種取締り
交通統制
警護
儀仗
警務隊では部内で犯罪や事故等が発生した際、権限に基づき捜査を行います。
写真のような鑑識から聞き込み、取り調べ、逮捕(逮捕後はすぐ検察へ)等を必要に応じて実施します。
警務隊では時折抜き打ちで取締りを実施することもあります。
飲酒運転の呼気検査、免許の保持、車検、駐屯地内の駐車許可書等、隊員が法に違反していないかを点検します。
警務隊は違反者を駐屯地司令等に報告する義務があり、部内の秩序維持の維持を図っています。
【出典】陸上自衛隊
警務隊では道路における交通統制の任務も担当します。
災害派遣、方面をまたぐ転地訓練、VIP対応等、様々な状況において交通統制を実施します。
規模の大きい移動の際は要所で警務隊員が誘導を行う場合もあります。
警務科の部隊では重要人物や重要物、建物を警護することも任務の1つです。
外国の大統領など国賓を警護することもあります。
以前ニュースでも話題になった南スーダンにおけるPKO活動において、駆け付け警護と宿営地の共同防護が追加されました。
【出典】首相官邸
「駆け付け警護」は、自衛隊が外国でPKO活動をしている場合に、自衛隊の近くで活動するNGOなどが暴徒などに襲撃されたときに、襲撃されたNGOなどの緊急の要請を受け、自衛隊が駆け付けてその保護にあたるものです。
「宿営地の共同防護」は、自衛隊と他国の部隊の共同宿営地が暴徒などによる襲撃を受けた場合、一緒にいる自衛隊と他国の部隊が共に危険と判断し、連携して防護活動を行うものです。
【出典】陸上自衛隊
第302保安警務中隊では国賓などの来日に対し特別儀仗隊を編成し対応します。
特別儀仗服という専用の制服を貸与され任務にあたります。
特別儀仗隊は希望すれば配属されるものではなく、全国の警務科隊員の中から基準となる身長以上と容姿端麗な隊員が選抜されます。
警務科への道のり
ポイント
3曹昇任時に希望する
幹部任官時
職種変換を余儀なくされた場合
女性自衛官もいる
一番多いケースは陸士長が陸曹候補生に指定された際、警務科職種への変更希望を申請することが出来ます。
部隊長が許可し、本人の適性があれば受験合格後に陸曹教育隊での教育終了後、陸上自衛隊小平学校にて専門的な教育を受け、修了すると特別司法警察職員として勤務することになります。
部内幹部候補生として陸曹から幹部を希望し、警務科職種へ希望を申請することもできます。
部隊削減等で職種変換を余儀なくされ、警務科になるケースもあります。
この場合も小平学校で専門の教育を受け、修了後に特別司法職員として警務隊で勤務することになります。
警務科には女性自衛官もいます。
門戸は開かれていますので興味がある女性の方は是非チャレンジしてくださいね。
警務科の良い所
参考
定年60歳
特に何もない時は定時上がり
清潔感が磨かれる
一般の自衛官は定年が55歳です。
警務科の隊員は60歳定年になっています。
徐々に自衛隊員も定年が伸びてきていますが、体力的に厳しい面もあります。
警務隊は体力面ではそれ程ハードではないそうです。
勿論一般の隊員同様体力検定と戦技はあります。
特に捜査等がない時は定時上がりが多いとの事です。
定時で帰れるのは大きなメリットですね。
その分駐屯地内で事案が発生すると、、、しばらく帰れないことも。
警務隊は一目でわかる大きな腕章をつけて勤務します。
人から見られることが多いため服装容儀は自然にしっかりするようになります。
警務科のデメリット
参考
疎外感を感じる
煙たがれるのが当たり前
人の嫌な部分をみてしまう
ストレスをためやすい
悪い事をしてなくとも、街中を警察官が歩いているだけで思わず背筋が伸びてしまうことはないでしょうか。
警務隊も同様に、駐屯地の隊員にとっては居るだけで威圧感を感じる存在です。
捜査や取締り時には煙たがれるのが当たり前です。
また捜査において人の嫌な所が見えることもあります。
メンタル面で疲労することも多いとの声がありました。
警務科に向いている人
参考
責任感が強すぎない方
正義感が強すぎない方
メンタル面が安定している方
神経がずぶとい方
自分の意見があっても黙って我慢できる方
責任感と正義感はあまり必要ではありません。
特に正義感は個人の幸福と相反します。
取締りをガンガンやって風紀を良くしたいのは結構ですが、理想と現実のギャップは必ず発生します。
その際に融通性がきかなくてメンタルがやられてしまうことも。
落ち着いて穏やかに構えられる方はメンタルも安定します。
まとめ
警務科は基本煙たがれる
何もなければ定時で帰れるが事案発生時は大変
責任感、正義感が強い方は正直向いてない
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