新隊員教育隊の班長に取材
教育隊で結果を出すために必要な要素についてまとめました
教育隊で結果を出すために必要な要素
結果を出すには
良い思い込み
悪い思い込み
どちらも意図的に変える事が出来る
新隊員教育隊では1位から最後まで成績が付けられます。
成績優秀者は表彰される他、自分の希望する職種や駐屯地を考慮されやすいというメリットがあり、入隊する人であれば成績上位を目指したいと思います。
しかし1位の人もいれば後ろから数えた方が早い人も。
前期教育3カ月。やっている事と時間は一緒なのに何が違うのでしょうか。
今回は現職の新隊員教育隊で班長をやっている陸曹に話を伺いました。
「早速ですが、新隊員教育隊で教育隊長賞(成績トップ)を取る人に共通点ってありましたか?」
「トップ取ってる子はポジティブに物事を捉えて周りに上手く伝えてる事が多いと思います」
「具体的には?」
「例えば射撃って普通の人は今まで一度も撃った事ないじゃないですか。勿論学生は皆真剣に教育を受けるんだけど、大体3パターンに分かれます。自分で可能性を広げようとする子、あーそれ知ってるというように事前知識が先行して中々班長のいう事を受け止めれずに伸び悩む子、一番厄介なのが自分は目が悪いからとか、何か理由を付けて射撃は難しいと思い込んでしまう子です」
「なるほど。確かに今はオンラインで事前に知識を仕入れる事が出来る反面、知ってるという事が逆効果になる事もあるんですね」
「はい。新隊員教育隊のカリキュラムは何万人もの人が受け、問題点があれば改善して重ね上げてきたものです。教える側としては学生がやる気を出して、素直に教官助教の言う事を聞いて頑張れば必ず結果に結びつくという事がわかってます。結果を出す最短ルートを提示してるので、後は素直に聞いてコツコツと積み上げるだけで良いんです。」
確かにその通りだと思いました。
「ということはトップ取る人は班長の言う事をしっかり受け止めて、周りをサポートするような人?」
「そうです。自衛隊は一握りの精鋭を作る場所ではないので。射撃も体力も完璧でも協調性が無ければ素晴らしい自衛官とは言えません。そこは班長達もしっかり見てます」
「体力面はそれ程重視していないんですか?」
「あー、勿論体力は重要ですよ。それまで努力してきた結果ですから。ただ自分の事しか考えれないような子だと問題行動も起こしやすい。そうなると浮くからすぐわかっちゃうんです」
「では逆に理由付けて出来ないと思ってしまう人にはどのように対応しているんですか?」
「思い込みってその人にとっては当たり前のようにこれまで行ってきた結果です。解決策は2つで、自分で思い込みだったと気付くか、誰かに教えてもらうことです。体重80キロあるのに1キロ4分以内なんて無理と思い込んでるなら、最初は6分以内を目指して、自分が出した結果を積み重ねて自分で出来るんだ、出来ないのは思い込みなんだって気付くと一気に伸びるケースは多いですね」
「確かに自分には無理だって思ってるとそもそもやりたくないですよね(笑)」
「そうなんです。でもちゃんとしたやり方を教えてもらって、やってみると簡単に出来る事の方が多い。最近の子は情報過多な世の中で生きているので、自分の可能性を思い込みで狭めてる子が多いと思います」
「そこを何万人の人が経験し結果を出してきたカリキュラムで変えていくと」
「はい。新隊員の親御さんを入隊式と卒業式に招待するんですが、あまりの成長ぶりに感極まったと嬉しい報告も頂きますし、やってて良かったと嬉しくなります」
「最後に入隊を迷ってる方にメッセージがあればお願いします」
「自衛隊では出来るようになるための最短ルートを教えます。やる気と努力があればコツコツこなすだけです。出来ない理由を考えるよりも出来る自分を一緒に作り出しましょう!」
Zoomでの取材の間、目を輝かせながら常に前向きに答えてくれたのが印象的でした。
ポジティブとネガティブは周りに伝染します。
ポジティブな班長から学ぶことで人生もポジティブに。
迷ってる方、人生で結果を出したいと思ってる方は是非チャレンジしてみてくださいね。