目次

この記事は4分で読めます。
職種紹介は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて書いています。
少々偏見も混ざっていますがご了承ください。




野戦特科の役割
参考
普通科や機甲科が突撃する前に火力で敵を制圧
国土の狭い日本では訓練が難しい
旅順要塞攻防戦
諸般の事情により縮小中
戦闘職種の中では女性もそれなりにいる
野戦特科というとわかり難いですが、砲兵というとどうでしょうか。
大砲で敵陣地を攻撃する役割です。フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトが砲兵の運用に長けていたと言われています。
歩兵や騎兵の突撃前に大砲で隊列を崩し、敵陣が乱れてから突撃することで勝敗を決定付けます。

火砲は長距離射程のため、実弾訓練で演習場内を飛び越えて着弾する事故を何度か起こしています。
その為一部火砲の実弾射撃訓練は国内ではなく、米国等の国外で実施することがあります。
更に現在は諸般の事情により部隊数が削減されており、野戦特科から別の職種へと職種変換を余儀なくされるケースも。
不遇といえばそうかもしれませんが、野戦特科には普通科や機甲科の損耗を減らすという大きな役割があります。
航空機による地上打撃支援と火砲による制圧射撃支援がない場合、普通科の損耗率は大幅に上昇すると言われており、前線を担う部隊からは必要不可欠と認識されています。
史実において日露戦争時の旅順要塞攻防戦にで歩兵に多数の死傷者が出ました。
参加兵数約51,000名(第1回総攻撃時)
死者約15,400名
戦傷約44,000名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
火砲を大量に配備し要塞を火力で叩いた状況でも多くの死傷者が出ています。
もし野戦特科に相当する砲兵がいなかった場合は陥落しなかったことが予想されます。
また女性自衛官も配属されています。
野戦特科部隊に入るには
参考
年々縮小されている
新隊員教育を受け持っている野戦特科部隊がねらい目
諸事情により野戦特科は削減され続けているため、希望しても通らないことがあります。
どうしても野戦特科で活躍したい!という強い希望がある場合は、自衛官候補生の枠で合格し、教育を担任している部隊で新隊員課程を受けると比較的スムーズに配属可能です。
同様に〇〇普通科連隊といった普通科の部隊で新隊員課程を受けると、普通科に配属する可能性が高くなります。
普通科以外が良い!のであれば一般曹候補生の枠で合格し、共通教育中隊で新隊員課程を受けると職種の自由度が高くなります。
現職に聞いてみた。野戦特科のメリットデメリット
メリット
メモ
戦闘職種の中では楽な方
定時で上がれる
実射訓練でアメリカ行くこともある
チームワークが磨かれる
行軍がない
戦闘職種の中では体力的にそれ程過酷ではないとのことです。
実射制限のないアメリカ等に仕事で行けるので、海外行きたい方は良いのかもしれませんね。
また野戦特科は砲手だけでなく、観測、測量、射撃指揮が非常に重要なので、密接に連携することから自然とチームワーク力が高まります。
デメリット
メモ
野戦特科そのものが縮小している
突然職種変換しろと言われた
演習が多い
部隊改変に伴って野戦特科から他の職種へ移れと言われ、今まで頑張ってきたのに。。。と思われたそうです。
その場合はゼロから他職種の学校に行き勉強する必要があるため苦労します。
戦闘職種の宿命として演習が多いのがデメリットという声もありました。
高射特科の役割
参考
対空ミサイルや機関砲で敵航空機、ミサイルを要撃
レーダーによる防空情報活動も担当
日本各地、首都圏に配備
狭き門の1つ
空自の高射部隊との違い
一時期北朝鮮がミサイルを飛ばす度に、Jアラートという全国瞬時警報システムがスマホに表示された事がありました。
高射特科は配備されている地域に被害が出ると予想されるミサイルを打ち落としたり、敵航空機を撃墜する役目を担っています。
また防空情報収集活動も実施しています。

03式中距離地対空誘導弾
出典元(陸上自衛隊HPより引用)
高射特科について詳しく知りたい場合は、ひよこ教官が言う【首都圏ミサイル防衛!自衛隊運命の75時間】を視聴するのをおススメします。
高射特科は重要防御地域である首都圏に配備されている他、日本各地に配備されていますが数は少ないです。
その為、希望しても中々通らない狭き門の1つとなっています。
航空自衛隊の高射部隊との違いは装備と役割です。
空自にはニュースでも馴染みのある、PAC3ペトリオットミサイルと呼ばれる地対空ミサイルを装備しています。ペトリオットは超高度かつ広範囲に渡る迎撃が可能であり、戦闘機と合わせて日本の防空圏をカバーするために存在しています。
陸自の高射特科は首都圏であれば首都圏のみをカバーし、接近する敵航空機やミサイルを迎撃し地上に被害が出ないようにする役割です。
高射特科部隊に入るには
参考
枠は少ないが重要性が増している
即動が求められる部隊
女性自衛官もいる
戦闘職種ですが、部隊数、人員共に少な目なので希望しても通らないことも。
ミサイルはいつ飛んでくるかわからないため、常に即動出来る態勢をとっています。
その為連休が難しいとの声もありました。
女性自衛官も活躍しています。
まとめ
野戦特科と高射特科の役割
野戦特科は縮小中
戦闘職種の中では楽な方
実射訓練でアメリカに行くことも
高射特科は即動がある




同じ戦闘職種の紹介です。
普通科の紹介はこちらからどうぞ
-
-
勤務歴15年以上の元自が自衛隊の職種を【徹底解説!】~普通科~
出典 JapaneseClass.jpより この記事は5分で読めます。 職種紹介は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて書いています。 少々偏見も混ざっていますがご了承ください。 陸自ナビクマひ、ひよこ教官~、、普通科について教えてください。。。 おう。ビクビクするな。普通科は陸自最大の人員数、部隊数を誇る花形職種だ。希望すればほぼ通るぞ。ひよこ教官 陸自ナビクマも、もっと詳しく知りたいです~ ん。プライベートライアンという映画を見れば大体わかる。いわゆる歩兵だ。ひよこ教官 普通科は陸自最大の規模を誇る花形 参考 他職種より圧倒的に人員多い 全国規模での異動が容易 普通科の装備 歩兵だけでなく多様な仕事 新隊員教育を含め陸自の教育は普通科の訓練が土台 まず他職種より圧倒的に人員数が多いのが普通科です。 部隊数も多いので転勤先を選びやすいというメリットもあります。 普通科が所有する武器は軽火器、重迫撃砲、対戦車誘導弾等があり、重迫以外は携行です。 軽火器の代表である89式自動小銃であれば約4kg、対戦車誘導弾(LAM)は約13kg 徒歩で携行しながら動くためかなりの体力が求められます。 普通科ならではの移動手段として軽装甲機動車があります。 運転した隊員さんの話では狭い、暑い、見辛くて運転し難い、、、 でも危険地域では本当に頼りになったそうです! 新隊員教育隊では普通科の訓練が土台になってます。 まず歩兵としての動きを叩き込んでから、職種の専門分野を後期で学びます。 陸曹になるための陸曹教育隊でも同じです。前期では普通科のことを学びます。 普通科は陸自の根幹となる職種です。 もう一つのポイントとして連隊の本部管理中隊には本部機能の他に通信、衛生、施設、情報、補給小隊がそれぞれの任務をこなしています。 なので本部管理中隊への配属を希望すると普通科とは違うお仕事も経験出来ます。 勿論教育入校は必要ですがキャリアが広がりますよ。 通信科の紹介はこちらからどうぞ 衛生科の紹介はこちらからどうぞ 施設科の紹介はこちらからどうぞ 需品科の紹介はこちらからどうぞ 普通科あるある 陸自ナビクマなるほど~ひよこ教官ありがとうございます~。もっと知りたいです! うむ。演習もなくヒマな時は体力練成をよくやるなひよこ教官 陸自ナビクマええ~。。。僕体弱いし。。。配属されたらついていけないかも 銃剣道、持続走、格闘の育成要員に選ばれることもあるな。ひよこ教官 陸自ナビクマ死んじゃいます~ ポイント 普通科以外も時間ある時は体力練成 部内での競技会があり若い人は銃剣道などの練成要員に指定されやすい レンジャー訓練 体力ない人でも活躍できる場所もある 自衛隊は体が資本なので時間がある時は運動します。 1時間会話が出来るペースで走ったり、腕立て伏せ、腹筋、背筋したり隊内のジムでマシントレーニングをしたり。 普通科に限らず特に20代の若い方は練成要員に指定されると、朝から晩まで銃剣道や格闘訓練をすることになります。 積雪地ではスキー訓練、西方南方では水泳を求められることも。 正直かなりきついです。指定されたらケガしないように毎日体のケアをしてくださいね。 出典【陸上自衛隊第36普通科連隊】 普通科にはレンジャー訓練課程というカリキュラムがあります。 肉体と精神を限界まで追い込みます。 飲まず食わず、休憩なしは当たり前、あまりの過酷さから途中でリタイヤ(ドクターストップ)する隊員も多いです。 このレンジャー課程は志願制です。 普通科だけでなく他の職種も志願できますが、普通科と偵察の若い隊員は同調圧力で受けたくないのに受ける人も。 嫌ならはっきり断りましょう。 普通科は体力に自信ない方はかなり厳しいです。 その場合には自分の強みを活かすことをおススメします。 普通科は人が多いので他の職種よりも部内教育に参加しやすいです。 英語が得意なら通訳を目指したり、炊事の資格を取ったりすることも出来ます。 運転と教える事が好きなら教習指導員への道もありますよ。 草刈り等の駐屯地内作業や地域のイベントに参加することも多いです。 悲観しないで自分の出来る事を頑張りましょう! 現職に聞いてみた。普通科のメリットデメリット 陸自ナビクマひよこ教官~僕、やっぱり普通科怖いです~ 最初はほとんどのやつが無理だと言うが、慣れるもんだぞひよこ教官 陸自ナビクマホントかなあ。。。もっとメリット知りたいです~ よし。良い所も悪い所も現職から聞いてきたぞひよこ教官 メリット メモ 色んな仕事を出来る 体力練成やっててお金貰えるなんて最高 教育に参加しやすい 人が多いから平日の代休取りやすい 大体定時で帰れる 同じ理由で有給休暇も取りやすい コミュニティが多い 同期が多いから助けてもらえる 異動先が豊富 元の人員が少ない職種だと交代要員がいないので、中々まとまった休みを取れない部隊もあります。 でも普通科は人が多いので休みも取りやすいのは大きなメリットですね。 中には体力練成やってればお金貰えるなんて外では考えられない!なんて意見もありました。 全ての部署が定時上がりではないでしょうが、普通科は早めに帰れるというイメージはあります。 ...
続きを見る
機甲科の紹介はこちらからどうぞ
-
-
勤務歴15年以上の元自が自衛隊の職種を【徹底解説!】~機甲科~
この記事は4分で読めます。 職種紹介は陸自ナビクマの勤務経験に基づいて、これから自衛官を目指す人に向けて書いています。 少々偏見も混ざっていますがご了承ください。 陸自ナビクマひ、ひよこ教官~、、機甲科について教えてください。。。 うむ。機甲科は戦車等の戦闘用車両を運用する部隊と偵察を担当する部隊に分かれているなひよこ教官 陸自ナビクマも、もっと詳しく知りたいです~ 戦車の役割を知りたいなら【フューリー】という映画を見ろ。大体わかる。偵察兵が知りたいなら【戦場のヴァルキュリア】がおススメだひよこ教官 戦車の役割 参考 戦車の威容は圧倒的 部隊は北海道に多く異動が限られる 日本の道路事情により走行が難しいためセミトレーラーで輸送される 16式機動戦闘車の登場 射撃競技会 自衛隊の駐屯地記念日で戦車を見た人も多いのではないでしょうか。 キュルキュルと大きい音を立てて悪路を走破する戦車。 戦車は敵を倒す鉾であり、味方を守る盾でもあります。 分厚い複合装甲。砲塔が回転しながら走る姿は居るだけで味方を鼓舞します。 そんな戦車ですが日本では諸事情により部隊が北方に多くあります。 異動の時期になると少々困るかもしれません。 陸士での異動はほぼないので安心して下さい。 実家が北海道や元から北海道好きな方には良いと思います。 戦車は重量が重く通行できない道路や橋等があり、総じて移動に制限があります。 何らかの事情で戦車を輸送する際は輸送隊のセミトレーラーで輸送されることが多くあります。 戦車は重量が重く通行できない道路や橋等があり、総じて移動に制限があります。 何らかの事情で戦車を輸送する際は輸送隊のセミトレーラーで輸送されることが多くあります。 最近になって16式機動戦闘車と呼ばれるタイヤ付きの戦車を運用する部隊が新設されました。 カタピラではなくタイヤなので路上での走破性も大きく上がり機動力が増しています。 戦車による射撃競技会なんてのもあります。 戦車部隊の良い所 ポイント 免許を取得しやすい カッコいいので一目置かれる 1人で動かせないのでチームワーク構築能力が上がる 戦車に乗るには大型特殊免許が必要です。 陸自には部内に自動車教習所があり、まずは大型免許(大型車両は自衛隊限定)を取ります。 その後大型特殊免許を同じく部内の教習所で習得し、更に自衛隊内で戦車に関する特技(MOS)を習得することで戦車に乗れるようになります。 が、、、戦車に関する特技も操縦だけでなく、砲手も車長もMOSが必要で戦車マスターになるにはかなりの勉強と年月が必要です。 そういった事情もあり、戦車部隊の隊員は比較的優先して大型免許や大特を取りに行くケースが多いです。 戦車を動かすには3~4名の人員が必要なのでチームワークが求められます。 ここでは優しく書いてますが、基本新人のうちは怒鳴られるのが仕事だと思ってください。 偵察部隊って何するの? 参考 偵察部隊は情報の入手が主任務 バイクが有名 即動警戒任務も 演習は過酷 偵察部隊はあらゆる手段を用いて情報収集に当たります。 戦場であれば敵情の解明。大規模災害では被害状況の確認。 なので災害発生時にすぐ動けるように日頃からスタンバイしています。 演習はとても過酷です。 情報収集のために数日分の食料を携行し敵に見つからないように道なき道を進みます。 時には藪や茂みの中にずっと潜み、雨に打たれ、蚊に刺され、トイレはその辺ですませ、演習場で迷子になることも。 体力と精神を消耗し更にバイクの運転もあるのでケガをする事が多いとの事でした。 その分やりがいがあるそうです。 現職に聞いてみた。偵察部隊のメリットデメリット メリット 仕事のやりがいがある 陸士でも仕事への充実感がとても大きい 平日は結構休ませてくれる 何もない時は定時上がり バイクの免許すぐ取れる 同期が多い 平日休日に関わらず何かあった場合即動が求められるので(30分以内に出発等)休みの体制はしっかりしているようです。 でもその代わり連休が難しいとのことでした。 普通科もそうですが、何もない時は定時上がりが多いそうです。 バイクの免許取りやすいのもメリットですね。 デメリット 演習がきつい 待機があるので休暇を取りにくい 偵察の初期MOSがプチレンジャーと言われるくらいきつい バイクでケガすることが多い 演習がきついのは偵察中に水筒の水が無くなった時が一番辛かったとの事。 あまりののどの渇きに耐えかねて、道路の窪みに溜まった水を飲んだこともあったそうです。 疲労や飢えは我慢出来ても水はそうはいきません。 駐屯地に帰隊後、常日頃水が飲めることに感謝するようになったそうです。 また演習場内でケガすることが多いそうです。 山道なので当然ですがデメリットですね。 災害派遣で機甲科は何するの? 一番は情報収集です。 車両が通れないような道でもバイクで走り、道路が寸断されているなら徒歩で情報を取りに行きます。 また装甲車を活かして火山噴火時の対応も実施したことがあります。 陸自ナビクマ凄いなあ~指揮官の目になるんですね~ うむ。物事を判断するには情報が不可欠だ。その意味で機甲科の役割はとても重いぞひよこ教官 古来より情報は重要視されてきました。 現代においても同様で間違った情報や憶測で動いて失敗するケースが多いのが現状です。 正確な情報を届ける偵察部隊と陸戦の王者を有する戦車部隊は人気職種の1つです。 機甲科に向いてる人 参考 ...
続きを見る