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この記事は4分で読めます。
新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。
少々偏見も混ざっていますがご了承ください。
前回のお話はこちらから
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【敵陣へ向かって突撃!】新隊員教育隊その11戦闘訓練
この記事は4分で読めます。 新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。 少々偏見も混ざっていますがご了承ください。 前回のお話はこちらから 【訓練最盛期】戦闘訓練期間に突入 行軍訓練も終わり新隊員教育隊も残り1ヵ月を切りました。 2ヶ月かけて心と体を育成し、気力体力も充実してくるといよいよ戦闘訓練期間に突入します。 戦闘訓練 歩兵主体の実践想定訓練 砲火を匍匐や塹壕で潜り抜け突破 支援攻撃後に突撃 新隊員教育隊のカリキュラムではかなりハード 【出典】陸上自衛隊 新隊員教育隊での戦闘訓練は、新隊員が歩兵となって敵陣を突破し任務を達成するまでの実践想定訓練です。 頭と体を低く保ち、敵の砲火に曝す面積を最小限にして移動する匍匐前進。 塹壕(銃撃から身を守るために掘った穴や溝)を利用し、味方の移動を補助するため敵に銃撃等を駆使し敵陣への突破を試みます。 とにかく損耗を防ぐため、少しでも低い姿勢、少しでも凹んでいる場所を利用し前に進むのです。 航空攻撃、野戦特科による砲撃、様々な支援攻撃により敵火力を沈黙させます。 【出典】陸上自衛隊 92式地雷処理車 地雷原に対しては施設科部隊が突破口を開きます。 敵陣地に肉薄し、支援攻撃により火力が沈黙、施設科部隊が地雷原を除去。 最後に歩兵部隊が敵陣地に突撃し戦局を決定付けます。 戦闘訓練では一連の流れを通して、歩兵の役割を新隊員に浸透させるのです。 訓練で培った体力と気力、座学や訓練で学んだ知識を発揮して状況に臨むため、かなりハードです。 教官達も気合を入れて実施します。 ナビクマ達の戦闘訓練 実際の戦闘訓練 移動間ハイポート とにかく罵声が飛ぶ 汗と泥 最後はやるしかない! 【出典】陸上自衛隊第1特科団 陸自ナビクマいち、いち、いち、にーっ!そーれっ!! 「もっと声出せぇー!敵地に着くまでにもっと気合入れろっ!!」 教官達が正面、横、後ろ、四方から追従して罵声を浴びせてきました。 「いち、いち、いち、にーっ!そーれっ!!」 ナビクマ達も負けじと声を張り上げます。 「最初からそれくらい出していけぇ!出し惜しみすんなあ!!!」 どこからそんな大きい声が出てくるんだ!?、と思わんばかりの怒声で返してきました。 戦闘訓練場への移動間はずっとハイポート(銃を体の正面で保持)です。 この時点で汗が止まりません。 寝不足気味だったのか、M君が若干ふらつくとすかさず ばしゃーっ! 教官が水筒の水を顔にぶっかけました。 「おいM!お前起きてるんか!フラフラすんな!前見ろぉ!」 「はい!!!」 戦闘訓練場に着いて状況開始。 敵陣地への侵入は、第1匍匐から第4匍匐まで距離と脅威度に応じて変わります。 少しでも頭が高いと教官や班長がやってきて鉄帽の上から思いっきり叩かれます。 「ナビクマ~~っ!お前頭上げてたら打たれて死ぬぞ!死んでもいいのかっ!!」 陸自ナビクマイヤです!すみませんっ! 「いいか!水たまりや窪地を見つけたらラッキーだと思え!泥だらけになるのと死ぬのどっちを選ぶ!?」 水たまりは他の場所より低いので、水たまりになります。 つまり水たまりに突っ込めばその分被弾する可能性が低くなることから、水たまりに突っ込みます。 汗と泥。 実戦を想定した状況。 異様なテンションの中、ついに小隊長が要請した航空支援攻撃が敵陣に炸裂しました。 銃剣を着けて突撃! ここまできたら後はやるだけ。 最後の決定打となるべく、雄たけびをあげて突っ込みます。 目標へ向かって全力で進み、銃で、銃剣で、体全体を使って残敵を掃討し占領します。 戦闘訓練は様々ある 参考 職種に応じた戦闘訓練 市街地 野外 陸海空統合 米軍等での共同訓練 今回は新隊員教育隊での戦闘訓練についてまとめました。 部隊配属後はそれぞれの職種に応じた訓練を実施していく事になります。 ビルの中での戦闘等、市街地を想定して訓練であったり 米軍との共同訓練を実施することもあります。 基本的な事は新隊員教育隊で学んだことを活かして、更に発展させた形になります。 通訳の道を選べば、戦場通訳として他国軍と一緒に訓練する機会も増えます。 水陸機動団に志願すれば海を舞台に訓練を実施することも増えるでしょう。 自衛隊は希望と適性に応じて自分の世界を広げるチャンスがあります。 是非あなたも挑戦してくださいね。
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【準備は念入りに】野営訓練準備
戦闘訓練も終了し、ついに総合野営訓練が近づいてきました。

「班長から聞いたけどひたすら穴掘るらしいよ!」
「まっずい缶詰の飯食べるんだって・・・」
「トイレは穴掘って済ませるらしい」
「天幕(大きくて丈夫なテント)で寝泊まりするとか」
班長から聞いたり、ネットで調べたり、ナビクマ達も情報収集をしましたが、出てくるのはヤバい情報ばかり。。。

不安だらけの中、野営訓練の準備が始まりました。
野営訓練準備
資材積載
糧食積載
背嚢入り組み品

【出典】陸上自衛隊
「これから車両に訓練資材や糧食の積載を行うよー」
32/1t大型トラックと呼ばれるトラックが倉庫前に停車しました。
後ろの荷台に訓練で使う資材を次々に積載していきます。
天幕、エンピ(ショベル)、発電機、ストーブ、水缶・・・etc
トラックの荷台はすぐ満載になりました。

六月下旬で温かい日が続いてるのに、なんでだろうと疑問を班長に聞いてみました。
「おっ、ナビクマ君良い所に目をつけたね。山の天気は変わりやすいし、夜間は結構冷え込む時もあるんだよ。使わないで済むならそれでも良いけど、持って行かないと欲しい時に使えないよね。」


続いて演習で食べる携行食も、同じくトラックに積載していきます。
トラックに数百人分の食事が積載されました。
缶詰も沢山ありました。。。

部隊として訓練資材や糧食の準備が終わったら、個人の準備に取り掛かります。
上の戦闘背嚢(大きなリュック)に3日分の下着、雨衣、糧食、携帯エンピ、戦闘服の替え、飯盒、等を入れていきます。
陸自は野外での活動がメインなのでエンピや飯盒以外の物には全てジップロック等で包み、防水処置を施します。

こんな感じで下着類、靴下、日用品といったように品目毎に分けてジップロックで防水処置をします。
その際に空気をしっかり抜き、輪ゴム等でまとめるとコンパクトになって背嚢に入れるのも楽になります。
本来は部隊名や氏名、階級等の表記も実施します。
隊容検査では必ず防水処置を見られますので、手抜きは出来ません。

【出典】陸上自衛隊第1特科団
【演習の準備は万全か⁉】隊容検査
隊容検査とは
演習への準備状況を確認
個人の準備状況を確認
時刻規整
自衛隊では演習にあたって隊容検査を実施します。
演習は実施する部隊と、演習を計画運営する統裁部に分かれます。
統裁部が実施する部隊に対し、準備状況を確認することを隊容検査と呼んでいます。
演習に参加する車両の準備状況。
偽装、資材の縛着、チェーンの装着状況等を統裁部が念入りにチェックしていきます。
次に個人の準備状況を確認します。
演習参加にあたっての意気込み
個人の任務
指揮官の要望事項
現在判明している敵と我(味方)の状況
背嚢入り組み品の防水処置の確認
等々、沢山の事項について1人1人確認されます。
その後ガスマスクの装面動作や、応急処置要領の確認等を実施することもあります。
隊容検査が終わると時刻規整です。
統裁部が示した時間に時計の時刻を合わせます。
電波時計の隊員もいれば、そうでない隊員もいますので、演習間の時刻を統一するために実施します。
【怒号が飛び交う】ナビクマ達の隊容検査

「わーもしっかり準備したはんで!」
「だ、だいじょぶかな・・・」
若干の不安を抱えながら、朝礼後に隊容検査が始まりました。
※新隊員教育隊なので個人の点検のみです。
「おいっ、Mなんだこれは!舐めてんのか!」
「す、すみません。。。」
チラッと隣を見るとM君が背嚢の中身にお菓子を入れてたのがバレて、ぶちまけられてました。。。
「しかもビックリマンチョコってなんだよ!お前遊びにでも行く気か!」
「い、いえっ、すみません!」
教訓
隊容検査で余計な物を入れていると指導されます。。。
「S!区隊長要望事項は何だ?」
「えー、、、命を大事に?です!」
「馬鹿野郎!テキトーな事言ってんじゃねえっ!」
区隊長要望事項でチャラ男のSさんも撃沈。。。
隊容検査が終わるまで腕立て伏せの体勢で待ってるハメに。
そうこうしてると・・・ナビクマの所にも来ました。。。
「ナビクマ!敵の現在地はどこだ!」

「うむ。ではいつ頃移動開始と見積もられてるか?」

「違う!お前も戦う準備が出来てない!腕立て伏せよーいっ!」

教訓
上司要望事項、現在の状況はしっかり覚えましょう。。。
隊容検査がひと段落し統裁官(演習のトップ)である教育隊長が朝礼台に登壇しました。

「状況、ガスっ!」
えっ・・・ガス??
皆バタバタとガスマスクを取り出しますが、、、
中にはガスマスクが入った袋から飴玉が落ちてる人も。
ピーーーーっ!
「8秒経過!お前ら全員死亡!舐めてるのか!」
教訓
隊容検査で偉い人が登壇する時は要注意。。。
そんなこんなで隊容検査が終了しました。
自分達としては班長から話を聞いて事前に準備してきたはずなのに、本番は厳しかったです。
続きます。