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新隊員教育隊での出来事は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて一部脚色して書いています。
少々偏見も混ざっていますがご了承ください。
前回のお話はこちらから
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自衛隊の熱中症対策
自衛隊の熱中症対策
訓練事故の中で熱中症の割合は高い
WBGT指数
体調管理
自衛隊では訓練事故が発生します。
特に熱中症の割合は高く、死者も毎年発生しています。
戦闘訓練や格闘訓練での受傷以上に熱中症は多発するのです。
夏場の演習、行軍、レンジャー訓練等、過酷な訓練においては事故を完全に防ぐことは出来ません。
自衛隊側としてもリスクを最大限に減らすために様々な取り組みを実施しています。
上記の表はWBGT指数(人が感じる暑さ指数)です。
WBGT指数は、【気温】、【湿度】、【輻射熱】の3要素を指標計と呼ばれる機械で計測し、現在の状況が人体に対しどの程度影響するのかを段階別で表します。
自衛隊でも上記の表とほぼ同様の基準で、WBGT指数が31以上であれば原則野外での訓練を中止するように勧告しています。
しかしながら地域によって気象条件が異なるため、駐屯地毎の指数を用いた勧告となります。
また演習場内等では全ての部隊での観測は難しいため、熱中症で倒れるといった事故が発生することもあります。
その他の対策として、食事を確実に取る。
訓練中の水分摂取。塩飴、電解質の摂取。
適切な休憩。訓練の中止。
点呼での体調管理報告、訓練前中後の健康状態の把握等に努めています。
日本人の良い所でもあるのですが、我慢するという点があります。
体調がイマイチだけど演習に参加しないと陰口叩かれる。。。
といった事で無理して参加し、結果的に途中でリタイヤして部隊に迷惑をかけてしまうケースも少なくありません。
自分の体調は自分で管理する必要があります。
新隊員用熱中症対策その1
新隊員用熱中症対策
健康状態の確認
休むのは悪い事ではない
異状を感じたらすぐ報告
特に新隊員教育中は体調管理にかなり気を使います。
自衛隊の訓練に慣れていないということもあって、体が対応しきれてないのに加えて、自分の限界をわかっていないからです。
どれだけやると倒れるのがわからない分、班長達も相当気を使って班員の体調管理に臨んでます。
新隊員用熱中症対策その2
熱中症の分類
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- 軽度
- めまい
- 筋肉痛、筋肉の硬直、手足のしびれ
- 中等度
- 頭痛
- 視点が定まらない
- 吐き気、嘔吐
- 全身のだるさ
- 重症
- 意識障害
- けいれん
- 体温が下がらない
- 軽度