目次
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職種紹介は陸自ナビクマの勤務経験に基づき、これから自衛官を目指す人に向けて書いています。
少々偏見も混ざっていますがご了承ください。
※情報科の紹介は秘密保全の関係上公開出来ない情報もあります。
情報科の役割
参考
国内情勢
国外情勢
気候
モーニングレポート
語学支援
地学、地誌
防諜
陸自システム運営及び保全
国内で過去に起きたこと、現在起きていること、起きようとしていること、傾向などを収集します。
収集した情報は集約され、各部隊長級のミーティングの際に資料として使われます。
情報科では指揮官の判断に必要な情報を、自衛隊の行動に最適化するように言語化するのが任務です。
必要に応じ部隊にも情報の共有が行われるため、迅速かつ合理的な業務を要求される部署です。
同様に国外での情報も様々な手段を用いて収集します。
国外情勢については英語等、日本語以外の言語に対応するために通訳要員を用います。
気候に関する情報収集も重要な任務です。
自衛隊の各種行動を決定する上で大事な要素となります。
例えば東日本大震災時には、発災二日後東北地方では雪に見舞われました。
人命救助のタイムリミットが更に短くなることから、夜を徹しての救助活動を決めたのも気候の情報によるものでした。
【出典】陸上自衛隊
モーニングレポートとは高級指揮官が出勤した際に、現在の状況をまとめて報告するものです。
国内情勢、国外情勢、気候、他にも色々あります。
〇〇師団司令部等、上級部隊で情報を扱う部署が資料作成を担当します。
陸上自衛隊では語学教育を実施しています。
英語、韓国語、中国語、ロシア語を素養とレベルに合わせて教育し、教育修了後は通訳要員や通訳支援等に携わります。
以前は小平学校で実施されていましたが、現在は富士駐屯地に情報学校が新設され語学も情報学校で教育を実施しています。
英語は情報科に職種変換することなく希望により教育を受けることができます。
事前に素養試験もあり、TOEICの基準を満たす必要もありますが、それ程難しくはありません。
専用のページにて詳しく解説します。
韓国語、中国語、ロシア語課程は1年間の教育修了後、情報科に職種変換することを前提に受けることになります。
その後は情報科隊員として通訳等渉外任務を担当します。
自衛隊の行動に際して、経路地図の作成も重要な任務です。
道路の状況、安全管理、注意すべき点等を踏まえた上で適切な経路を選定します。
他にも部内で使用する地図や測量等を実施しています。
防諜については公開できません。
システム運営及び保全
自衛隊では部内で使用するインターネットシステムがあります。
自衛隊のパソコン等に外部からの侵入がないか、隊員が私物のUSB等を指して情報を抜いていないか、不正なアクセス、操作をしていないかを監視しています。
また秘密保全にはかなり力を入れており、各隊員の使用するパソコンは毎月点検がある他、情報科が中心となり、各部隊に定期的に保全に関する教育や理解度のテストを実施します。
情報科への道のり
参考
陸曹昇任時
幹部任官時
職種変換を余儀なくされたケース
語学課程修了時
女性自衛官もいる
一部で制限あり
一番多いケースは陸士長が陸曹候補生に指定された際、情報科職種への変更希望を申請することが出来ます。
部隊長が許可し、本人の適性があれば受験合格後に陸曹教育隊での教育終了後、情報学校にて専門的な教育を受け、修了すると情報科隊員として勤務することになります。
部内幹部候補生として陸曹から幹部を希望し、情報科職種へ希望を申請することもできます。
部隊削減等で職種変換を余儀なくされ、情報科になるケースもあります。
この場合も情報学校で専門の教育を受け、修了後に情報科部隊等で勤務することになります。
中国語、韓国語、ロシア語課程に入校し、教育修了した隊員は情報科として勤務することになります。
主に通訳等の渉外任務にあたることになります。
情報科には女性自衛官もいます。
門戸は開かれていますので興味がある女性の方は是非チャレンジしてくださいね。
情報科は秘密保全の関係上、希望し適性があってもなれないケースがあります。
詳しくは公開できませんが、配偶者が外国人の場合等です。
情報科に向いている人
ポイント
パソコンが得意な方
残業が苦にならない方
英語等の語学が得意な方
測量等のスキルを保有してる方
言語化が得意な方
パソコンスキルはそれなりのものを要求されます。
全く使えない状態でいくと苦労します。併せて部隊符号や要図を書けないと苦労します。
情報科は司令部勤務となるケースが多いため、残業が多いです。
その分昇任の枠が多いので早めに昇任出来るメリットはありますが、それなりに残業はあります。
語学課程を修了する必要はありませんが、TOEIC600~700程度の英語力があると便利です。
情報科の特性として氾濫する情報から必要なものを取捨選択し、指揮官に説明出来るように言語化する能力が求められます。
通訳でも同様ですが、話したい事と伝えたいことには通訳を挟む以上必ず誤差がでます。
誤差を埋めるのが腕の見せ所です。
まとめ
情報科はあらゆる情報源から必要なものを選択し言語化する
パソコンスキルと語学力があると便利
陸曹以上にならないとなれない
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